映画エターナル・サンシャインの思い出

ある日のこと。
喉がかわいたので、インスタントコーヒーを飲もうと部屋から台所へ向かうと。居間で家族がテレビで放送されているエターナル・サンシャインをみている。
映画エターナル・サンシャインを見てた時の行動と感想
家族がテレビでやっているエターナル・サンシャインを横目でチラ見。
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コーヒーのんびり作りながら。
心の声(お、この映画、ジャンルは恋愛)
珍しい。
家族がみてるのはだいたいBSならドキュメンタリー。いつもなら
戦争ものを渋い顔をして父が見ているのに、
今日は恋愛映画にどっぷり。
スターウォーズのようにライトセーバーをキシィィィィイとぶつけ合うようなバトルものでは、無さそうと感じて、出来上がった微糖コーヒーをもって、さっさと二階へ。
いこうとしたけど、いや待てよと。
映画の雰囲気に後ろ髪をひかれる感覚。
なぜだろう。耳が反応している。
映画で流れてるBGMがとても気持ちがいい、良作映画の予感がしたのです。
気になる。耳にひっかかるBGM。
いい映画にはいい音楽。
じゃあ、俳優をチェックしてみよう。
ジムキャリーとケイト・ウィンスレット。
ちょっと意外な組み合わせにおどろく。
トゥルーマン・ショーは何度も見た良作映画。
(虚実を織り交ぜたコンテンツの走りかもしれませんね。)
おちゃらけのうまいジムキャリーが、
エターナル・サンシャインでは、非常にシリアスな表情。
ケイト・ウインスレットは、タイタニックの時とは全く雰囲気がちがう。
よさげな二人はなぜか、疲れて消耗していました。
これは何かがあるかもしれない。観なきゃ。
名作の予感。
たまに当たる野生の勘をたよりに、2階への移動はとりやめ。
コーヒーを居間のテーブルにコトン。
タバコを一服。
エターナル・サンシャインをしずかに視聴。
たまにコーヒーをごくごく。
悪くないというか良い。
アメリカ映画の個人的なアノマリーがあります。(アノマリー:法則性)
アメリカ映画は、エンタメ傾向より文学チックなほうが好み、
良作多しってアノマリーです。好みの問題ですが。
文学的な陰りが突き抜けたアメリカのエンタメ性を抑えて、
作品に引き込まれやすい。みやすくなります。
その分、シリアスさで視聴者はふるいにかけられる。
エターナル・サンシャインは、恋愛+SFな作品。
エンタメに振れていたら、おバカ映画になっていたかもしれません。
それではエターナル・サンシャインの独特な雰囲気はくずれ、持ち味が失われてしまうでしょう。
エターナル・サンシャインの独特な空気感は、
おバカ映画になると多分両立できない。
記憶に関するアイデア、設定。
座りながらずっとエターナル・サンシャインを観ていました。引き込まれ。どう続くのかと。
つらいからと、いやな記憶を消す者。
消そうと思うも抗う者。
記憶をたどる旅。
現実と記憶は交差が
バラけた恋のピースをつなぐ。
さいごのピースは見つかり、
恋のパズルは完成し、きっちり愛に収まるのか。
隠れた名作です。
隠れてはいないかな。
丁寧に誠実に制作された恋愛映画に
こころをわしずかみにされました。
恋愛映画にひとひねりほしい。でも派手さはちょっと苦手、そんな人におすすめです。
アメリカ映画のちょい陰りのある作品のほうが好み、と改めて感じることができた作品です。
エンディングはありきたりなハッピーでもなく、
アンハッピーでもなく、
諦めでもなく。
前向きと後ろ向き入り混じった開き直りのようなエンド。
それが逆にリアルになってて心に響く。いい余韻がつづく。
観終わったあと、
ベックのEverybody's Gotta Learn Sometimeの余韻にひたる。素晴らしい映画は選曲のチョイスも的確です。
Everybody's Gotta Learn Sometimeは、ジェームズ・ウォーレンのカバー、シンプルな曲構成とぐっとくる歌詞が魅力。
死ぬまでに観たい映画1001本 第四版 スティーブン・ジェイ・シュナイダー
「あの時ああしておけば、っていうのはあるよね」
心地の良い疲れとともにタバコをくわえて部屋へ。
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