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337番のペンギン(仮)1

2019年11月21日
【小説】機械仕掛けのペンギン 0
337平和バージョン


少年に改良されたあとの337ペンギン


主人公:

水族館勤務のぺんぎん:
性別:オス:年齢不詳337番と呼ばれるペンギン。


ペンギンには、とぶことはできず、

ぺんぎんには、空もはばたけないけれど


337番と呼ばれるぺんぎんは、どうやら



じぶんなりになにかをもとめ、

じぶんのたいせつなもののために戦い、

へとへとになりながら

だいじななにかを探しにむかうことになるのですが。やっぱりたいへん。




ぺんぎんくんのゆううつ



337番えさだ。


すいぞくかんに勤務しているぺんぎん337番は、看守(しいくいん)からいつもの餌をもらい、お魚をムシャムシャやっていた。


すると、そばにいる同僚の老ペンギンの声が聞こえてくる。


老ペンギン「昔、この水族館を脱走したことがあり。」



老ペンギンの声の調子はおおきい。こちらにも話のなかみが聞こえてきます。


老ペンギン「水族館の外の世界は、とても楽しいものだった。」

「アラスカまで泳いだ。泳ぎ、きれいなペンギンと出会い、恋に落ちた。」



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Mechanical Birds (Creative Commons) FREE chillout background



337番は、うなだれた。



またはじまった。毎度のこと。えさの時間になると、いつもこの話をはなすあの老ペンギン。


337番「おれたちフンボルトペンギンにとって、アラスカはそんな良い環境じゃあないよおじいさん。ここの図書館でしらべたよ。」
       

老ペンギンは、337番の言うこともきかず、じぶんの自慢話を大声で、はなしつづけている。

337番「めいわくだっつーの。」


ご飯の時間くらいゆっくりさせろよおじいさんペンギン。と心の中でうざがる337番。


しかしその一方で、337番は、老ペンギンのはなす外の世界をかんがえていた。


337番「そもそもここ(水族館)から脱出出来て、おれはどうやって食っていくんだよ。


俺たち飼われているペンギンに、捕食能力があるわけないだろう。」


常識的に考えなくてもわかるだろ。


老ペンギンは続けた。


「この前、脱走した時、アザラシと一緒に泳いだこともあったよ。」


337番は心の中でつぶやく。アザラシと並んで泳ぐとか、ふつうに食われっぞ。えさになります。


337番は、老ペンギンにギリギリ聞こえるくらいの声で嫌みったらしく、うぜえとつぶやいた。

老ペンギン「うるせーぞ小僧。」。。。

どうやらおれの声は、老ペンギンに聞こえていたらしい。


それにしても今日は看守(しいくいん)のガードがあまい。逃げようと思えば、、、んーでも、脱走は無い。ありえない話だ。なぜならここにいたら、一生餌に困ることも無い。

生活は、ほぼ安定している。人で言うと、ほぼ公務員レベル。外には出られないけど、おれはちびの頃から、ここにいる。だからもう水族館のせいかつになれた。



でも、何だろう。この胸がモヤモヤした気持ち。


老ペンギンは、じっと337番をみつめていた。



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