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高校2年の頃、コピーバンドをするためにルナシーのCDを借りたんだ。

2022年11月27日
音楽 0

ルナシーのベースコピーはきっとたのしい気がする、友人から借りたタブ譜を取り出し、さっそくベースの練習にとりかかった。



と書くのもぼくは高校のころ、文化祭の出し物用にルナシーのコピーバンドをすることに。



バンドにさそってくれた友人Kくんは、とてもルナシーLOVE。

で、オレに熱心にルナシーのアルバムをすすめてくる。いつもノリノリで。とてもしつこかった・・・。

(CDアルバム:あるコンセプトのもとに作られた曲がたくさん入った記録媒体 )


たとえば、友人からかりたCDの中にはこんな曲も入っていたんだ。



曲は、ルナシー作の屈指の名曲ウィッシュ。作曲はベースのJ、サビの連続のような構成がとくちょう。

みずみずしい歌詞とキラキラとしたメロディ。ギターのアルペジオは、とても蒼い表現。

今聴くと、とても眩しく耳にひびく。



友人のルナシー布教はそれはもうざかったのだ。明けても暮れてもルナシールナシー。



そんなある日、

kくん「おれくん!これきいてみてほしい。」

おれ「今、おれはね。前にも言ったと思うけど二ルヴァーn・・・」といいかけて言葉を止めた。





高校当時のオレはこっちを聴いてた。オレを洋楽の沼にばっこしはめこんだ曲。



ニルヴァーナの代表曲スメルズ・ライク・ティーン・スピリット。

高校の出し物で先輩が演奏してて、知ってしまった。

90年代のオルタナティブロックの夜明けの曲。もっと違う表現があるけど思いつかない。


静と動、凸凹な曲構成、フィードバックノイズ。パワフルで重たいドラムとあの地の底から這い上がるようなクールなボーカル。


「曲とバンド名を知りたい。」と思った。



体育館の舞台の袖に曲名があった。必死に、曲名を頭に記憶した。



英語の授業ではこんなに必死に英単語は覚えない。




というのもこの曲は、このタイミングで忘れたら出会えないと思った。


当時ネットはないから忘れたら見つけるのにじかんがかかる。こんな曲はテレビやラジオでは聴けない。


中古のCDショップ、雑誌をくまなく調べ、ニルヴァーナ、スメルズ・ライク・ティーン・スピリットで間違いはないか何度も確認してアルバムを買った。デパートの地下のCD屋で。

違うバンドのCDを買うと小遣いは0になります。

バイトは高2から、1年の頃は金がなかった。ハズしたら来月までお預け。レンタルではこの曲はききたくない。自分の手元においておきたい。

NEVERMINDを手に入れた。やっと見つけた。今でも覚えている。もー既存のラブソング、既存的な音楽に飽き飽きしていたんだ。

それ以外の音楽に飢えていた。カラカラだ。そんなところで見つけた音楽!!!オルタナティブ。必死に探さないと見つからない。みつかった。


ルナシーのCDを手に持って今こそ貸さなければと思う、友人はきっとぼくのはなしをきかない。

でルナシーのCDを借りることになった。借りたのは、ルナシーの1st、2nd、3rdアルバム。

曲のコピーで聴くひつようあるし、どのみち借りる。


ビジュアル系バンドの初期のアルバムのイメージってどう思いますか?


当時のぼくにはイメージは想像がついていたのです。当時はdtmとかできない。PCがまず高い。ネットもない。そんな環境のアルバムのイメージとは、


「1stアルバムの音は・・・」テンプレがある。


「線のほそい音になる。」


どちらかというと、ペラい音。


ルナシーの曲も、他のヴィジュアル系バンドと同じく、線の細い音とヴィジュアル耽美な歌詞の曲がおおいと感じた。

ぼくはルナシーのCDを聴いたあと耽美、と感想をもつだろう。冷ややかな気分だった。



高校当時、音楽の好みにうるさかった。忖度しない。クソなものはクソと友人にきっちりと言い放つ。相手もこっちに言い放つ。そして、いつも友人や同級生と一緒に不機嫌になり、喧嘩になるんだ。ようすうるに子供だった。でも高校生なんてそんなもんだろう。(今はなんでもききます)



当時のぼくと、他の友人はUSバンドに夢中。
  • ニルヴァーナ
  • レッドホットチリペッパーズ
  • rem
  • ソニック・ユース
  • ダイナソージュニア
  • ピクシーズ
オルタナティブ・ロック。

(90年代に現れたパンクロックブームのアメリカ版。)にいれこんでいた。

音が大きくラウド、でもどこかポップ。ノイズすら調理して曲に組み込むバンド達。そんなUSバンドとくらべてルナシーの音は、どうだろうと感じた。物足りないかも。が甘く見ていた。



当時、売れる前のテレビでみたルナシーの音は、なぜか低音が尊重されていた。ベースがいい。ベースのJの音は、なにかとてもグッと来るものがあった。



シングル曲(単品でリリースされる世の中に売れそうな曲(でも2曲あり、もう1曲はB面というシングルだけど2曲入ったCD):メインはアルバム、アルバムは曲のあつまり)はいい感じだった。


シングル2曲のロージアとトゥルーブルーには、鬼気迫る勢いがあった。ヴィジュアル系の狭いカテゴリでは収まりきれないように見えた。



MVをみて、メンバーたちがこれは売れなければいけないし、売れて当然で、それは当たり前のことで、そしてそれを今すぐに証明しなければいけない。そんな覚悟と執念を感じた。











シングル曲は、大勢の人が好むようなつくり。

アルバムの曲は、あまり期待できないかもしれない。

ここまでの文章を友人に口頭では伝えてない。さすがにね。



ルナシーの初期のアルバムはどうだろう?と、友人にかりたCDをじっとみつめつつ、

高校の紺色のくたびれたカバンにしまう。学校のチャイムが鳴る。



学校が終わり、電車にのって、途中商店街でおりて友人と遊んで、自宅に帰る。


ルナシー好きの友に借りたCDをカバンから取りだし、CDラジカセのフタをあけ、トレイにCDをのせて再生ボタンを押す。

CDはラジカセの中で回転する。

CDは耳を澄ますとキュイーン、シュルシュルと小さな音をたてラジカセの中で回転するんだ。

そして少し間をおいて曲が流れる。当時の音楽ファンの儀式。ネットはまだない。



どんな音だろう?とジュースを飲みながらきいてみると。



ルナシーの音は思っていた通り音の分厚さがない。が、

それ以上にルナシーの曲への工夫やギミックに驚いた。



前から気になっていたニューウェーブ(70年代に登場したパンクロックの影響を受けた80年代頃の洋楽の1ジャンル。U2、スミス、バウハウスとかその他、パンクより曲がふつうっぽいけど、音の工夫やアイデアがおもしろいジャンル。定義の異論はみとめます。簡略してかいてます)な音がそこにあった。

これはたしかニューウェーブ的サウンドだ・・・。気になっていた音のジャンルがそこにあった。そう感じた。


シンセ不使用の文言がアルバムに記載されていた気がする。この人たちも相当な音楽マニアにちがいない。。。

音にかなりこだわっている。ある曲で「ん?」となった。それがさっきのwishという曲、シングル曲でリリースされていたっけ?と数分考えたが思い出せない。

今ネットでみかけるどこでもサビのような曲。ルナシーも作っている。wishで。






各楽器がそれぞれ独立して音を鳴らそうとしている。(ボーカルメインのバンドは楽器パートは控え気味となり、ボーカルが際立つ。ルナシーはこの逆。どちらがいいかはそのバンドによります。ルナシーの後期は歌寄りへ)

どの楽器もいい。


ギターとベース、ドラム、ボーカルがそれぞれ主張がつよい。

曲のあいだ中音の空間を埋め合っている。

アルバム内の曲の個性がつよい。作曲者がバラバラなことは、クレジットを確認せずにわかった。



1人の才能によるワンマンバンド(ニルヴァーナのような1人の強い個性が引っ張るという意味)じゃない曲の個性があった。


シングルレベルの曲がけっこうある。このバンドのベスト盤は買い、きっと売れるに違いない。



ルナシーのメンバー、他のバンドならコアなメンバーとしていられる個性と音楽的才能を持ってそうだと感じた。みんな曲を作れるし、そしてその曲のクオリティは相当高い。それを5人でやっている。豪華だ。


CDを一巡させてわかったルナシーのアルバムの分析(おくそく、おぼろげな考え。ネットはなく手探りで考えるしかなかった)は、こんな感じだった。


そして重要なのは、ルナシーはUSとUKバンドの影響どちらも受けていること。

US担当はこのベースのJだと思った。

ファッションからはみえない。

彼はUSのストレートな音楽も間違いなく好んでいると感じた。曲から感じる。ガシガシと楽器を鳴らして演奏したい曲を彼は作っている。当時はJの作る曲を好んでいた。


スギゾーはUK担当のようだ。

お耽美なんだけど、嫌味がなくていい感じだった。lovelessをさいしょ聞いた時、メインの作曲主はスギゾーかもしれないと思った。lovelessのサビのフッと落ち着く盛り上がりと曲の雰囲気はスギゾーのイメージピッタリと感じた。UK的な陰り、浮遊感はこの人っぽいと感じた。



知らなかったルナシーの音楽。

アルバム単位できいて正解と思った。貸してくれた友人に感謝した。彼が愛しているルナシーとは、シングル曲のルナシーではなく、アルバムの中にある。2ndアルバムをきいてファンになった。



潔癖でやさしさのある曲。ギターがすごくいい。



音楽へのこだわりと愛情。音楽雑誌に彼らのインタビュー記事があったら買って読もう。新しいバンドを知ることができるかもしれない。。。。

音楽マニア。xと比べるとヘビーメタルよりニューウェーブだ、演奏もしやすくしてくれてそう。


このバンドはベースが特にたのしい気がする、CDといっしょに友人から借りたタブ譜を取り出し、さっそくベースの練習にとりかかった。

シングルリリースされた、デザイアくらいから

ルナシーの音は、どんどん太く、強く、自信をつけ、たくましくなっていった。そう見えた。


ルナシーのベースのコピーは2ndアルバムから中期の有名曲がおすすめです。

シンプルで演奏しやすくかっこいい。(エンジョイ勢の意見です。ガチで詰めて完璧にするのは、たぶんすごく大変だと思います。そのうえで。)

デザイアのベースは、イントロからフレット移動が激しくて難しかった記憶があります。
途中までしかできなかった😢というレベルです。文化祭では却下。



弦を押さえたままスライドさせて滑らせるやつ。名前忘れたけど。だが変わらずかっこいいベース。


おわり

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